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出典元:ロングステイ調査統計2008
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タイランド~ほほえみ便り
ユヴァノン恵
北海道出身
1995年までの8年間客室乗務員として日本航空勤務。
タイ人との結婚をを機に退社、渡タイ。
1996年より9年間グループ会社であるJALウェイズに在籍し、日本語講師としてタイ人客室乗務員の指導にあたる。
現在はフリーとなり、自宅で日本語教室や初級タイ語教室を主宰する傍ら、翻訳やナレーションの仕事も多数。
3児の子育てに奮闘中のワーキングマザーでもある。
ユヴァノン恵さんのコラム
タイランド~ほほえみ便り《縁あって》
日本のみなさま、暑中お見舞い申し上げます。
これから暫くの間、日本の気候はタイよりも暑いかもしれませんね。
こちらタイは10月頃まで雨季ですので、
最近も雨が降ったり降らなかったり、一日中曇り空の日もあれば、
燦々と日が照る日があったりと気まぐれな天気が続いています。
昨年のコラム《心静かに》の中でも触れましたが、
タイは国民の9割が小乗仏教を信仰する国。
人々の生活習慣や考え方も仏教の影響を深く受けています。
タイでは7月初旬から約3ヶ月の期間を
「カオ・パンサー(邦訳:安居入り)」といって、
タイ仏教の僧侶たちは遠出をせず、お寺にこもって修業に励みます。
極々まれですが、一般の男性でもカオ・パンサーのこの時期は飲酒を控え、
日ごろよりも節制して過ごす人もいるようです。
タイ人の中で生活していると、大変よく耳にする言葉がいくつかあります。
みなさんもよくご存知の日常挨拶のフレーズはもちろんですが、
その他にも、人付き合いでは、
「ミー・ナームジャイ(情がある)」、
「マイ・ミー・ナームジャイ(情がない)」
というのをよく口にします。
人を褒める際にも、「情がある」に加えて、
「ペン・コンディー(いい人)」、
「ニサイ・ディー(性格がいい)」、
「ペン・コン・ナーラック(可愛い人:これは男女どちらにも使えます)」
といった言葉がよく使われます。
それから、これは仏教の「因果応報」の教えからきているものですが、
「ガム(業)」という語も非常によく耳にします。
「因果応報」とは、善いことをすれば善いことが、
悪いことをすれば悪いことが自分の身に返ってくるというもの。
タイの人々は前世・現世・来世の存在を信じていて、
この世で出会う事象や人との縁も
すべて前世で積み重ねた業の結果と考えているのです。
「袖すり合うも多生の縁」といいますが、
人がこの世に生まれて出会う人の数というのは
限られており、その縁は本当に摩訶不思議なものです。
まして、自分が生まれ育った土地から遠く離れて暮らしている人にとっては
まさに、それぞれが持つ様々な縁を強く感じるのではないでしょうか。
私自身も、夢にも思わなかったタイという国で暮らすようになり、
特にバンコクの象徴であるチャオプラヤー川のほとりに佇んだ時や、
コンサートや映画鑑賞の前に全員起立して
国王賛歌に耳を傾ける時などは、
「どうして私はここにいるのだろう?」と不思議な「縁」を感じずにはいられません。
私には、その縁を感謝してやまない三組の父と母がいます。
まずは、この世に私を迎えてくれた北海道の実の両親。
二組目は、東京で生活を始め、JALに入社し、
見習い乗務の第2回目からラストフライトまで
公私共にお世話になった個人タクシーのHさんご夫妻。
お二人は私が遠く離れて暮らす今でも、実の娘のようにいろいろと心配して下さっています。
そして三組目はタイの主人の両親。舅姑は私の命の恩人でもあります。
二人が金銭面においても、精神面においても出来る限りのサポートをしてくれたお蔭で
私はこれまでの13年間をタイで過ごすことができたと言っても過言ではありません。
父に関しては、前回のコラム「タイの花といえば・・」でも書きましたが、
タイの東北地方で工場を経営しており、先月満78歳の誕生日を迎えた現在でも
一家の大黒柱として家族を支えてくれています。

私はタイへ来て、父ほど働き者に会ったことがありません。
タイ人には珍しく、人との約束の時間には必ず先に行って先方を待つ人です。
人の上に立つ人にはいろいろなタイプがいると思いますが、
父の場合は部下を鼓舞する傍ら、自らも率先して物事に取り組みます。
バンコクの自宅にいる時も、誰よりも早く朝4時には起きて庭を掃き始めます。
住み込みの運転手がいるのに車は自ら洗い、お手伝いさんもいるのに、
下着も洋服も自分で洗っています。もともと貧しい家に育ったので、
その時分の分相応の考えが沁みこんでいるといえばそれまでですが、
国からこれまでの社会貢献に対し勲章をいただこうと、
イギリスの大学から名誉博士号を授与されようと、
ナンバープレート「1」のベンツに乗っていようと、
父には全くそれを鼻にかけたところがないのです。
家にいるときはいつも上半身裸で、夕方になると
ハイネケンビールを片手にご満悦のただのおじいちゃん。
でも、この父から学んだことは数知れず・・
私自身まだまだ人生修業の途中ですが、願わくば、
いつか父のように与える人になれたら・・と思う今日この頃です。
【記事投稿:2009年8月7日】
過去のコラム一覧 ※タイトルをクリックして下さい。
【タイの花といえば・・・】 (2009年6月16日更新)
【頼りになるのはやっぱり家族】 (2009年1月26日更新)
【サワッディー・ピーマイ・カー】 (2009年01月05日更新)
【バンコク入院体験】 (2008年12月02日更新)
【非常事態宣言ようやく解除。その後のバンコク】 (2008年09月26日更新)
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