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出典元:ロングステイ調査統計2008 

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タイランド~ほほえみ便り

ユヴァノン恵

ユヴァノン恵

北海道出身
1995年までの8年間客室乗務員として日本航空勤務。
タイ人との結婚をを機に退社、渡タイ。
1996年より9年間グループ会社であるJALウェイズに在籍し、日本語講師としてタイ人客室乗務員の指導にあたる。
現在はフリーとなり、自宅で日本語教室や初級タイ語教室を主宰する傍ら、翻訳やナレーションの仕事も多数。
3児の子育てに奮闘中のワーキングマザーでもある。

ユヴァノン恵さんのコラム

タイの花といえば・・・

お久しぶりです。5月に日本からタイへ戻りました。長く留守にして
いる間に、タイの季節は暑季を過ぎ、雨季へと変わっていました。

果物は今、女王マンゴスティン、王様のドリアン、中国から渡ってきた大粒の
ライチ、そして近年は年中手に入るようになったマンゴーなど、
南国のフルーツが甘~い香りを漂わせてマーケットに並んでいます。
昨年のコラム『えっ、今頃お正月?』の中でご紹介した
マンゴーともち米にココナッツミルクをかけた
デザート"カオニャオ・マムアン"もお楽しみいただけます。

完熟マンゴーは、4月に亡くなった父の大好物でした。そして、もち米も。
タイ料理で何が一番好き?と聞くと、なぜか"もち米"と答える人でした。
いかにも、炊きたて、ほくほくのもち米はなんともいえぬ美味しさです。
今は私もマンゴーを口にする度、父を偲び、目頭が熱くなります。


さて、今回は美しい花の話をさせていただきます。
タイの花というと、みなさん何を思い浮かべられますか?
ブーゲンビリア、仏教にゆかりの深い蓮の花など、南国の花もいろいろありますが、
多くの方が思い浮かべるのは"蘭"ではないでしょうか。

折りしも、先頃、6月5日から10日まで、バンコクのサイアム・パラゴン
デパートで蘭の展覧会が開かれました。
【バンコク ロイヤル オーキット パラダイス】と銘打つこの展覧会は、今年で
3度目の開催になります。タイ産の蘭のほかに外国からのものも展示され、
今年は沖縄県からの出展も見ることができました。

みなさん、蘭の種類をいくつご存知ですか。近頃は、日本でも非常に手ごろな
値段で手に入るようになったデンファレ、高級感あふれる胡蝶蘭、
カトレア等、よく目にする品種はもちろんですが、この展覧会では、
藤の花のような しだれ風のもの、指先ほどの小さな花や
靴のような形の花を咲かせるものなど、今まで
見たこともない様々な蘭を楽しむことができます。

実は、この展覧会に主人の兄も自作の蘭を出展しました。兄は趣味が高じて、
今では蘭の栽培、ならびに販売を手がける会社を立ち上げています。

振り返ると、昨年4月のある日のこと、
私たちは家族総出でタイ国皇太子ご夫妻をお迎えしました。

バンコクから東北へ車で約1時間40分、そこで主人の父は長年、砕石工場を
営んできました。これまでずっと父は地域社会への貢献に努め、
何よりも次世代を担う子供たちの教育には惜しみない協力をしてきました。
父の工場の隣に立つ公立の小中学校もそのひとつ。
食堂やコンピュータールーム、校舎の整備などは父の会社が率先して行ってきたのですが、
その学校名は皇太子殿下にちなんで付けられていました。
それが、いつしか皇太子殿下のお耳に入り、殿下自らがご視察にいらしたのでした。

兄が異なる品種を組み合わせて作った新しい蘭を皇太子ご夫妻に献上したのは
そのときでした。ふつう、蘭の花は香りませんが、黄色にピンク色が混じった
小ぶりのその花はほのかに香ります。皇太子ご夫妻がたいそうお気に召され、
後日、幸運にも、まだ名前の付いていなかったその花にシリラット皇太子妃に
ちなんだお名前を賜ることになりました。

スコンタラット(Ascocenda  Sukontharat)と名付けられた蘭は、今年、記念切手と
絵葉書にもなりました。ちなみに、スコン(タ)とは『芳香』という意味だそうです。

昨年、皇太子ご夫妻をお迎えした際には、私も花束献上の任を仰せつかり、
ロイヤルファミリーの方へ献上の際の特別な型を周りのタイ人注視の中、
冷や汗をかきながら何度も何度も練習したのを覚えています。本番はあっというまに
終わってしまいましたが・・。それはさておき、締めくくりに・・

 


蘭には、桜のような儚さはありません。とてもたくましい生命力と力強さを感じます。
それは、蘭がもともとジャングルの中に生息するワイルドな花だからかもしれません。
しかし、その自信と余裕を漂わせる姿、なにかと共通していると思いませんか?

そうです。タイ人です。彼らは自国とタイ人であることに対して、ゆるぎない
プライドと喜びを感じています。世界中のどこへ行って帰ってきても、
「やっぱりタイに勝るところなし」と誰もが口を揃えるあたり、タイ人が
微笑みを絶やさぬ所以のひとつかもしれません。
 

 

【記事投稿:2009年6月16日】

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